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【穴窯の転がし徳利】埼玉で陶芸

2019/05/12
転がし徳利

穴窯や登り窯などの薪窯で特有の「転がし」という手法で徳利を焼成する記事になります。 先日の穴窯の窯入れから窯出しの様子(実施日:2019年4月27日の窯入れ〜5月11日の窯出し)を紹介していますが、今回の投稿は、少しだけ突っ込んだ穴窯焼成のお話になります。

実施形態は同様に、中野区の陶芸「日曜会」にさいたま市の「やまざ器」が合流させていただいた形です。

「やまざ器ブログ」での投稿は、基本的に写真1枚と文章での投稿になりますので、何回かに分けて投稿させていただきますので、ご興味のある方は覗いてみてくださいませ。

 

埼玉県朝霞市の丸沼芸術の森内にある穴窯をお借りしていますが、穴窯の形態は、半地上タイプと言える炊き口は平地にあって、斜面を登るように1室のドーム型の窯が作られていて、煙突、ドラフト、ダンパーが装備されています。またサイドの2箇所に小割りの薪を投入できる色味穴が設置されている穴窯です。

 

今回の「転がし徳利」はこの小割りを投入する穴の下にあるブロックの段に直接徳利を転がすように置いていく焼成方法です。

この「転がし徳利」の場所は、棚組みはせず直接炎の通過する低い場所を狙うことと、サイドから小割りが投げ込まれるのでそのスペースに徳利を並べるという炎の都合に合わせた方法になります。

徳利は、直接目土(道具土)の上に置いても良いのですが、貝殻の模様を徳利に焼き付けるという古人の経験からくる手法が根強く残っているので・・・大概 赤貝など(貝殻の模様のハッキリした貝)に乗せてセットする場合が多いようです。

 

あと興味深いのは、小割りを投げ込むので、当然セットした「転がし徳利」に小割りがぶつかり、徳利が本当に転がってしまうところです!(笑)。

写真の中央下部の徳利がまさにそれで、正真正銘の「転がし→転がり徳利」となっていますね。

段から転がり落ちて、そのまま固まっています。

転がった徳利は、そのままの状態で焼成され薪の灰が被るのと、最終的には薪のオキに埋もれて窯出しされることになります。

 

尾崎会長もこの徳利をさして「これだよ!これ!」と発していましたが、今回の窯出しの1番の出来かもしれませんね? 穴窯のダイナミックな部分です。

こんな感じで穴窯の「転がし徳利」の焼成が進みました。

ありがとうございました。