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【穴窯の自然釉徳利編】埼玉で陶芸

2019/05/13
穴窯の自然釉

穴窯関連の投稿が連続してしまいますが、昨日(令和元年5月12日)の「穴窯の転がし徳利」の続編的な内容になります。 【やまざ器】でも通常の徳利や瓢箪徳利など何点かを赤貝に乗せて転がさせて頂きました。窯出し時の状況は、半分くらいの徳利は、オキ(薪の燃えかす)に埋もれていましたが、残りは結構そのまま顔を出していて、ビードロ色の自然釉がタップリと掛かっていました。

 

写真の徳利は、横倒しにして注ぎ口を炊き口の方向に向けて赤貝で固定しておいた徳利です。場所的には、窯の壁沿いなのですが、薪の小割りを投入する色味穴より奥まった場所なので、小割りがぶつかる心配のない場所です。

ですので、オキに埋もれて炭化されて独特の風情で焼きあがることも無い反面、窯の壁沿いは炎の通り道にもなるので、灰がよく回り自然釉が良く乗る場所だと推測しています。

自然釉は、薄緑色のガラス色ですが、徳利の注ぎ口から滴るように固まっていて非常に綺麗です。

 

一方で、赤貝を置いた近辺は、貝殻の痕や炎が通過した痕跡のシソ色になっていて、備前土らしい色合いも出ている気がします。 写真ではわかりませんが、裏側は、オキに埋まった部分があって、特有の胡麻のような色合いと還元した炭化色の複雑な色合いになっていました。

 

穴窯は、基本的に釉薬をかけない焼締焼成なのですが、口や文字では表現するのが困難なほど、複雑な色合いや風情で焼成できることが最大の魅力ですね。5日間かけての焼成ですが、喜びも大きいです。