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木戸貞昭氏の穴窯/窯焚き&窯出し/やまざ器
2022/10/27
先日、滋賀県信楽の木戸貞昭氏(志野や焼き締めの第一人者)の穴窯で、窯炊きと窯出しを行なってきました。 氏は、非常に優れた多くの作品(はふり志野)を焼き上げていますので、その現場に同行して勉強させていただくことが目的です。 木戸貞昭氏は、研究心が非常に旺盛であることに加え、たいへんオープンな性格なので、こちらの聞きたいことに的確に答えてくれますので、なんとも有難いお話です。 たいへんに感謝のひとときでした。 ありがとうございました。
敷地の中に穴窯が3機ありましたが、こちらは一番小さい穴窯で非常に熱効率のよい窯です。 特徴は、全体が蝋燭の炎のような形(蝋燭の炎を縦に切った断面形状)をしていて、窯の背丈も非常に低く抑えられています。 また窯の断熱性が極めて高く、窯内が1200℃の時でも外側は手で触れられるほどの熱さにしかなりません。 焚き口も小さく作られているので、薪をくべる時も始終軍手だけでOKです(皮手袋必要ありません)。
一方、窯出しは、非常に難儀でした。 出入り口が非常に低く小さく作られているので、四つん這いで入り込み、天井に頭がヒットしないように作品を取り出します。 体の柔軟性がないと作業できませんね(笑)。
取り出した作品は、どれも素晴らしいモノでした。 窯の内部を炎がうまく通るような窯詰めをしてありますので、焼けの不十分な作品などひとつもなく・・・不良率ゼロの出来栄えです。 素晴らしかったです。 ありがとうございました。
灰塚窯写真のリンク↓