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穴窯焼成の楽しみ/自然釉について/やまざ器
2023/03/10
今回は、穴窯焼成の楽しみである「自然釉について」書いてみたいと思います。 穴窯は滋賀県信楽町の「兎の窯」です。
写真は、先日穴窯で焼いた火焔型土器のアップ写真です。 よく見ると土器の窪み部分に、緑色したビードロと呼ばれる自然釉が付着しているのがわかります。 ビードロというのは元々はポルトガル語の「ガラス」からきていて、文字通りガラスのような色合いになるので、そう呼ばれています。
穴窯の焼き締め作品は、一般の焼き物と違い釉薬をつけないで、素焼きのまま焼成します。 ですので自然釉は、長時間(窯の大きさによりますが、今回は4日半)赤松を焚き続けることで、赤松の灰が高温で溶けることによって発生するのです。
薪をくべるときに、窯の扉を開けるのですが・・・窯の温度が1230℃を超えたあたりから、ものすごい熱量が窯の内部から伝わってきます。 扉の隙間から、中の作品を覗いてみると・・・自然釉は、この温度あたりからよく溶けて、作品にびっしりと張り付いているのが確認できるようになります。 キラキラと輝いてものすごく綺麗です。 感動します!
穴窯作品の出来栄えは・・・作品の窯詰めの方法や、薪の燃やし方、日数、焼成を終えるタイミングなど・・・色々な条件で変わってきます。 何度やっても楽しいのは、そう言った理由からかもしれませんね?
みなさん、ご一緒に穴窯焼成を楽しんでいきましょう!