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穴窯の窯詰め完了/信楽はふり窯/やまざ器

2023/03/28
穴窯の窯詰め完了

穴窯の窯詰めのお話です。 窯は、滋賀県信楽町はふり窯(木戸貞昭氏所有)です。 今回の窯は、窯の奥側から煙道にかけて「はふり志野」を80点ほど配置してあります。 中央から火の周りにかけては、信楽の土を使った焼き締め作品を大小やはり80点ほどの配置です。 窯の大きさとしては小型ですので、少ない薪数で、必要な作品を効率よく焼くような考え方ですね。

 

火前に火焔型土器を置き、両サイドに獅子像をペアで配置しました。 大物の足元や影になる部分には、ぐい呑みや小物作品を配置します。 これらの作品は、灰に埋もれることになりますが、面白い作品が採れることを期待します。 獅子像は、少し底上げして配置し、脚の部分まで、薪の焦げがつくようなイメージでセットしました。

 

穴窯の窯詰めは、炎の通り方を連想しながら、棚組みする棚板の高さをずらしたり、作品同士の距離や高さを調整することで、緋色の出方や灰の被り方を推測しながらの作業です。 ですので、ある程度決まった窯詰めパターンはあるのですが・・・その都度、作品との相性でインスピレーションを働かせながら、想像力を駆使して行っています。

 

窯詰めが終わると、すぐに火を入れます。 炙り(あぶり)を24時間ほどかけてやりますので、この間ちょっとホッとします。 その後、本焼きとなり・・・8時間シフトで交代で焚き続けました。 さてさて焼成結果はいかに?