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穴窯で志野を焼く/はふり志野/やまざ器
2023/04/08
先日窯出しした作品のご紹介です(滋賀県信楽町牧はふり窯)。 窯の中には、志野茶碗と焼き締め作品を混合して窯詰めしているのですが、今回のご紹介は、志野茶碗に絞ります。
窯の奥と煙道に志野を詰めました。 穴窯の壁や天井を回り込んだ薪の灰が・・・ちょうどいい具合に茶碗に被り、独特な風情の「はふり志野」が焼き上がります。 84個の志野を詰めましたが、一部に茶碗同士のくっつきや、窯出し時の高台の割れなどが出ていますが、焼成そのものの不良はゼロでした。 非常に効率よく焼成できたと思います。
写真は、その一部をテーブルに並べて撮ったものです。 茶碗の色の違いは・・・下地として使った鬼板の有無やその濃さ、下絵のベンガラの表現で、志野釉に浮かび上がる表情が変わることによって出てきます。 志野は何個作っても、その全てが違う表情をしているところが楽しさの一つです。
志野茶碗作りは・・・非常に奥が深く・・・さらなる試行錯誤が始まります。