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【備前の器で赤ワインを飲む】埼玉で陶芸

2019/05/18
備前でワイン

「備前の器で赤ワインを飲む」お話になりますが、やまざ器のブログの中でも過去に何回か取り上げてきました。 焼締陶器である備前焼きは、釉薬を使わない焼成を特徴にしていて、「酒との相性が良い」とされています。 もっとも酒だけではなく、「備前の甕に入れた水は腐らない」・・・などなど、様々な逸話が残されているので、やはり焼締の器がもつ特性によるものなのでしょうね。 ただ、厳密に言えば、焼締陶器は、備前だけではなく、信楽(滋賀県)や丹波立杭(兵庫県)など各所にありますので、土の特徴を生かした器作りの手法であると理解しています。 本日の投稿は、先日の穴窯(埼玉県朝霞市芸術の森)で焼いた備前土の器で赤ワインを飲んで感じたことをご紹介いたします。

 

写真の器は、薪の灰が口縁部にワンポイントで着いた酒器です。まあ酒器とは言っても、取っ手をつければコーヒーカップに変身できるような、ヘラの削り跡を残した造形になっていて、「やまざ器」の標準的な形の器です。

この器に赤ワインを注ぐと、見込み部分(器の内側)が綺麗な赤紫色に変わってきます。

焼締の器は、ミクロ的に見ると小さな穴が多数あいている多孔質の構造をしていますので、液体を注ぐと器の色合いが、「ぐっと鮮やかな色」に変化してくるのです。

もう少し説明すると、薪で焼いた備前の土は、還元炎によって表面が炭化された「いぶし銀」のシルバーとシソ色の赤紫が混じった色をしています。 その器の色合いに赤ワインのワインレッドが絶妙にマッチすることになります。

 

この色合いを目で楽しみながら、手ではザラついた器の感触を確かめ、舌でワインを味わうという構図になってきます。 こんな感覚で赤ワインを楽しめるようになると、なかなかワイングラスに戻ることはなくなってしまいます。

 

今回は、自作の焼締カップで赤ワインを楽しみましたが、市販されている備前焼の器や、丹波立杭焼と言われる赤い色がより鮮やかに焼かれた器もありますので、ぜひ赤ワインを飲んでみてください。

「やまざ器」でも各種の備前の器の製造販売やお名前などを入れた特別な器もお作りしていますので、ご利用くださいませ。