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【備前焼の胡麻は予想不能】穴窯作品
2019/05/26
穴窯で焼く備前焼の胡麻(ゴマのような模様)は、ほとんど予想不能の出来栄えが多いですね。何度か投稿している先日の穴窯(朝霞市丸沼芸術の森)焼成のお話になりますが、同じ備前の土(市販品)を使って、ロクロ挽きしてオーソドックスな茶碗を何個か準備しました。 ところが土が同じで、形も大きさも殆ど同じ茶碗ですが、焼成結果は天と地ほど違います。
こういうのが穴窯の面白い(予想不能)ところかもしれませんし、予想不能なので、何度も焼いてみたくなるのでしょうね(笑)。
登り窯ですと、部屋によってある程度予想できる焼き上がりがあるとのことですが、狭い窯内で、直接薪の炎が作品に降り掛かる穴窯では、常に炎が暴れるので、灰のかかり方で模様ができる胡麻の出来栄えもほとんど予想できないですね。
写真は、何個か作った茶碗の1つですが、割とうまく胡麻の模様が焼成できた気がします。
茶碗の外側と内側に綺麗に灰がかかり、そのきわの焼け具合も青紫と言うか、シソ色の色合いに焼けました。
一方で、すぐそばにセットした別の茶碗は、口縁部に灰が少し掛かっただけで、色合いもシソ色ではなく、茶系の色で焼けています。
要するに炎の通り方で焼け具合が変わるので、茶碗の周りの隙間(茶碗同士の間隔)とか、前後の障害物の有無や、ツク(支柱)の影響など、全ての影響を受けてしまうのでしょうね?
当然と言えば当然かもしれませんが、正直予想できませんねえ〜
何とか穴窯の炎の動きを解明したいのですけど・・・まあ無理ですかね?
よく「焼き物は、焼いてみるまで分からない!」とか言いますが・・・
「焼いてみても、やっぱり分からない!」ですよね(笑)。