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器は壊れるもの/備前の器/さいたま市の陶芸・陶芸教室やまざ器
2020/05/21
器は落とせば壊れるものと知りながら・・・落としてしまいました・・・ショックです。 昔買った備前の有名な作家さんの品物でしたが残念です。 今まで使わせていただき感謝しています。
ただこのまま処分してしまうのも、もったいないので・・・破片をよく観察しました。 焼き物は、割れてみないと、その断面を見ることはできないので・・・チャンスと言えばチャンスではあります。
割れてみると良く判るのは、やはり作品断面の色合いと作者のロクロ使いの様子です。
全体が同じ備前土で作られていますから、断面の色も同じかと思いきや・・・グレーの部分と茶色の部分が混在しています。 焼成の時に灰に埋もれた部分と、良く炎が当たった部分で組織の色が違っているのですね。 焼成時の熱履歴が残っています。
ロクロ使いについては、細長い器で指が底まで届かないので、コテを当てて均一に挽き上げています。神経を集中して作っていた様子が良くわかります。破片を見ていても気持ちが良いです。
まあ今回は、備前の焼き締めだったのですが、釉がけしてある器ですと・・・割れた断面を観察するのは実に興味深いです。 割れて初めて判るような状況も出てきます。
焼き物は、作ること自体が楽しいし・・・使ってもまた楽しいものです。
今回は、壊れてからも観察するのが楽しいと言うことですね!
いやいや、ありがとうございました。
さいたま市浦和の陶芸・陶芸教室やまざ器でした。