BLOG
陶板4枚組の作品を作る/釉薬の重ね合わせ/さいたま市の陶芸・陶芸教室やまざ器
2020/04/25
陶板4枚組の作品を作っています。 題材は、毎回同じで申し訳ありませんが・・・降雪時の「八ヶ岳・赤岳」です。 30cm四方の陶板を4枚組み合わせて、一つの作品を作ることになります。 複数の釉薬を重ね合わせて、陶板に絵画表現をすることを目指していますので・・・毎回、焼成するたびに反省材料が出てきます・・・ですので、同じ題材を何回も(何十回も)作ってしまいますね。
写真の様子は、施釉が完了したところです。
施釉時の色合いを見ると・・・なんか単調な・・・白系の色合いに見えますが・・・全ての釉を重ね合わせによって、施釉していますので・・・焼成すると、しっかりした色合いが出てくる予定・・・です(笑)。
今回の釉薬の種類は、全部で11種類でした。 多くの釉を使えば良いと言う訳ではありませんが・・・作品が大きくなると・・・写真で言う「解像度」が上がった状態になりますので、多くの釉薬を効率よく使って、作品の表現力を上げていくことになります。 製作のポイントは・・・実は、ちょっとしたところです。 釉を重ね合わせた部分は、3次元的に釉薬が溶け合います。 一方で、隣り合わせた釉薬の混色を避けるため・・・隣同士ほんのちょっとだけ、隙間を作ることです。 なんと言うか・・・森林の防火帯のようなスペースを作ることによって、隣合わせた釉が、生き生きと発色します。
釉薬の重ね合わせは・・・焼き物焼成の楽しさの一つだと思います。
施釉時の色合いとは、劇的に変わった色合いが焼成されるからですね。 毎回予想通りの焼成結果とはいきませんが・・・焼成回数を重ねていくと、おおよそ予想できるようになります。
陶芸にご興味のある皆様。 ご一緒に陶芸作品作りを楽しんでいきましょう!
さいたま市の陶芸・陶芸教室「やまざ器」です。