焼き物の絵画表現/平らな板を作るのって難しい/さいたま市の陶芸・陶芸教室やまざ器
焼き物で絵画表現を楽しむ「陶板4枚組」の焼成が完了しました。 陶板と言うと馴染みが少ないですが・・・絵の描いてあるタイルのようなモノですね。 最近は、身の回りにはほとんど目にしなくなりましたが・・・駅の構内に絵柄を描いたタイルが貼り付けてある場面は結構目撃します。 また、日本各地の焼き物の街にいくと・・・必ずどこかで絵柄のあるタイルを目撃します。 焼き物と陶板と言うのは・・・結構歴史があるのです。
さいたま市の「やまざ器」では、陶板を作る機会は減ってきていますが・・・今回のコロナ自粛を使って・・・作品を作ってみた次第です。 作る作業は実に楽しいですね! ただ手間は、そこそこかかります。 焼き物で、平らな板を作ることって・・・基本的に難しいことなのです。
粘土板(タタラ板)を平らな状態をキープしながら乾燥させることから始まります。 以前は、粘土を乾燥させる際に・・・重りを乗せて強制的に平になるように乾燥させたりしましたが・・・粘土を力づくでコントロールすること自体が間違いであることに気付き・・・その後は、重りを乗せることはやめて・・・粘土タタラの上面と下面を同じ乾燥条件でサンドイッチすることにより、安定して平らな板を作ることができるようになりました。
具体的には、ベニヤ材(合板)でサンドイッチしますが・・・粘土の水分を吸引すると・・・ベニヤ材は反りが出てきます。 そのまま放置しておくと、ベニヤの変形に追従した反り返ったタタラになってしまいます。 そこで合板の構造に着目し、張り合わせ枚数の多い、密度の高い合板(重量の重い合板)を選んで使っています。 そして水分を吸収した合板が、反り返る前に定期的に合板を入れ替えて、平坦度を保って乾燥を促進する方法に変えました。 結果は良好です。 平坦度の高い粘土板を作ることができました。
さいたま市の「やまざ器」で、ご一緒に陶芸作品作りを楽しんでいきましょう。