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陶板による表札作り/乾燥と削り工程/さいたま市のやまざ器

2020/08/17
陶板による表札作り

陶板(焼き物プレート)による表札作りのご紹介です。 やまざ器の表札が先月塀から落下して破損してしまいましたので、新たに作り始めていました。 今回は、削り工程が完了した場面です。

 

タタラ成形によるプレート作りなので、ローラーと厚さを均一に管理するための定規(15mm程度の厚さの板)を使い、ローラーでしごいて粘土の板を作ります。 タタラ成形の粘土板は、今の時期(真夏)は裸で乾かすと1日、2日で乾いてしまいますが・・・なかなか平に乾燥しない場合が多いです。 表札は平に仕上がっていないと気分が悪いので、ある程度ケアしながら乾燥させます。

 

平に乾燥させるコツは、2枚の作業板でサンドイッチにして乾かすことです。その際に漬物石のような石を載せて乾燥させる方もおりますが・・・あまり推奨しません。 石の重みで粘土の収縮が制限されるので、引っ張られた部分に亀裂が入る場合があるからです。 タタラが平に乾燥しない理由は、表と裏の乾燥条件が違うからなので・・・同じサイズ、材料の板でサンドイッチにして放置するのがベターです。

 

今回は、なかなか削りの作業時間が取れなかったので・・・さらにタタラをビニールでパックして完全乾燥までの時間を稼ぎました。 ビニールでパックすると2、3週間は楽に削りができる状態をキープできます。

 

陶板を削る道具は、様々です。 一般的な陶芸用のヘラも使いますし、彫刻刀なども便利です。 また今回は、釘穴を2箇所作りました。 前作は、接着剤だけで塀に貼り付けてありましたが、釘穴があると万全ですからね。

 

結局、デザインも少し変更し、葉や枝の部分を多くしました。

いつ完成するか? 不明ですが・・・のんびり仕上げていきます。