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ベンガラで下絵付け/織部手鉢

2019/10/23
ベンガラで下絵付け

陶芸では、「上絵付け」と「下絵付け」があって、釉薬で仕上げた上に施すのが「上絵付け」で、釉薬を塗る前に施すのが「下絵付け」です。 釉薬の層を基準に、絵の具が上にあるか?下にあるか?の定義になります。 今回は、織部手鉢を例に、ベンガラで下絵付けをする場面をご紹介いたします。

 

絵付けと言うと難しい印象がありますが・・・ベンガラを使った絵付け(鉄絵)は、素焼きした素地に、筆で自由に、勢い良く描いていく方法なので、子供さんから、ベテランまで楽しむことができる絵付けだと思います。

 

写真は織部手鉢にベンガラで下絵付けをしている場面です。

ご存知の方も多いと思いますが・・・桃山時代の織部は、自由奔放な発想で、一見意味不明のような絵柄を自由に鉄絵で描いていきます。 実際に絵を描いてみると・・・これが実に楽しく描けるから不思議ですね? 意味不明な絵柄は、水の流れや、牛車の車輪、水草など多岐に渡りますが、写実性のある描き方ではなく、抽象的に描いていくので・・・ストレスなく短時間で出来上がってしまいます。

 

描いた下絵は、透明釉(白系の釉薬でも大丈夫)を掛けて本焼きします。

透明釉を掛けたあとは、白く濁って鉄絵の色は隠れてしまいますが・・・本焼きするとベンガラの赤が、酸化焼成で黒、還元焼成で茶色になって浮き上がってきます。

楽しいのでお試しください。