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釉の重ね合わせのコツ/さいたま市の陶芸やまざ器

2019/12/11
釉の重ね合わせのコツ

釉薬を重ね合わせて掛けることで、陶芸独特の表現が可能になります。 本日は、陶芸初心者にむけた「釉の重ね合わせのコツ」について書いてみようと思います。 ご存知のように・・・市販されている釉薬の種類は・・・何百種類もありますので・・・その中で、釉を重ね合わせるというと・・・混乱を呼ぶかもしれませんが・・・実は、結構自由に釉薬の重ね合わせはできるのです。

 

良くみられるのは・・・やはり濃い色の釉と薄い色の釉を重ね合わせるパターンです。

仮に、濃い色の釉を先に掛けて、その上から薄い色の釉を掛けて焼成すると、濃い色の釉が、薄い色の釉の上に浮かび上がってきます。 釉の種類により若干の変化はありますが・・・溶けて流れたり、粒々模様が現れたりして混色した結果が出てきます。  この考え方でいくと、かなり自由に釉薬の重ね合わせが実行できますね。

 

実は、釉薬というのは荒っぽく言うと・・・元々の成分はほとんど同じで、基礎釉と言われる透明釉が基本になっています。 そこに独自の色を出すための金属成分を添加して作られているのですね。 ですので、お互いの釉は、意外とうまく親和して溶け合うことができます。

 

写真は、陶芸教室用のサンプルで作ったものですが・・・赤土をベースに成形し、下釉に黄鉄釉、上釉に白萩釉を使っています。 作業上特に難しい部分はなく、お互いの釉薬を柄杓掛けして施釉した作品です。 作業は、かなり簡単です。

ただしここで・・・あと一手間掛けると・・・さらなる表現が可能になります。

その一手間とは・・・ずばり「釉の掻き落とし」です。

 

2種類の釉薬を重ね合わせたとして考えると・・・2種類の色しか発色しない?と思いがちですが・・・陶芸の場合、使用した土の色(鉄分量)が発色に絡んできますので・・・施釉した釉を掻き落とすことで・・・より複雑な色合いを表現することができます。

 

要するに・・・軽く掻き落とした部分は、下の釉層の色が出ますし・・・さらに強く掻き落とすと素地の粘土層の色が出てきます。 そしてその各々の部分で釉の混色が発生しますので・・・実に複雑な色合いが出てきます。 ですので・・・あまり綺麗に釉掛けをするのではなく・・・適度にバラけた処理を施すと・・・変化が楽しいものになりますね。

 

皆さまご一緒に陶芸の作品作りを楽しんでいきましょう。

さいたま市の陶芸・陶芸教室「やまざ器」でした。