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大型の土器を成形する/さいたま市

2019/09/21
大型土器の成形完了

去年(2018年)の夏に東京国立博物館で「特別展・縄文・1万年の美の鼓動」と言う展覧会で、縄文土器の数々を見させていただいたのですが、改めて縄文土器の美しさや迫力に感動したのです。 その時以来、土器や土偶を自分でも作ってみたいと思うようになり・・・少しづつ情報を集めていました。 今回、少し大きめの土器を成形してみたのでご紹介いたします。

 

仕事柄、どうしても普段は、コーヒーカップや茶碗や皿などの小物作りが多くなりますので、縄文土器の素朴でありながら、豪快な作風に興味を持ったのでしょうね? ですので・・・あまり普段作ることのない形や作品に心惹かれますね。

 

成形した写真の土器は、縄文時代の創世期に作られた器の下側が尖っている形をしている土器を参考にしています。 形が独特なので、一度作ってみたいと思う一品でした。 当時の縄文時代、地面に突き刺して使ったのでしょうね? 作るときも、焚き火や囲炉裏の灰の中に埋め込んで成形したと想定します。

 

今回の粘土成形は、手ロクロの上に、徳利などを削る時に使う湿台(シッタ)を置き、その上に粘土を積み重ねていくように成形しました。器の下側の尖っている部分が、ちょうどぴったりの形状だったからです。

実物より大きめの器を考えていたので、下側の粘土が乾いたら、その上に粘土を積み重ねていく紐作りで、忍耐強く少しづつ作業を進めて行きます。 まあ時間はかかりますが、全体を薄く作ることができるのと、器の外周を毎日円周上に削るのが楽しかったですね。

 

さてさて、どうやって焼くか? のんびり考えたいと思います。 ありがとうございました。