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土器カップの焼成/臨場感満載
2019/09/24
先日、陶芸体験のサンプルで縄文土器を成形しましたが、本日の投稿は、その後の土器カップの焼成編です。 縄文土器は、はるか13000年も前にスタートした焼き物作りなので、素焼きとか釉がけとかの工程はありません。 粘土を成形して乾燥させ、そのまま火に投入して焼く、焼き物の原点のような方法で作られます。
写真の様子は、楽窯の中にサヤを入れて焼いていますが・・・本来なら楽窯も熱電対(温度計)も必要ありません。 陶器製の器に炭を入れて、その上に土器を置きます。そして土器内にも炭を入れて焼けば、より焼き上がりのいい土器が焼成できます。
やまざ器の楽窯は、温度計が設置されています。 焼成温度をモニターできるので、その経験で言うと・・・温度は 500℃〜800℃くらいの幅で、土器焼成ができますね。
焼成温度が低いほど、炭素の燃え残りが出るので、色合い的には面白い焼き上がりになります。 ただし温度が低いほど、水分の透過性がよくなるので、器として使うなら、ある程度高い温度での焼成が必要です。
素焼きも釉がけもしない焼き物は・・・すごく気持ちよく焼くことができますね。
焼成時、土器同士がくっついても・・・何も起こりませんし(笑)、炭に触れている部分と、触れていない部分の表情の差も楽しめますね。
土器の焼成は、伸び伸びとした臨場感を味わいながら、楽しく焼き物作りをすることができます。 ご体験くださいませ。