BLOG

【穴窯マグカップの水漏れを楽窯で治す】さいたま市

2019/06/11
水漏れを治す

先日穴窯で焼いたマグカップですが、「水漏れ」があるので再焼成して治すことにしました。方法はいくつかあるのですが、穴窯での個性ある外観の仕上がりに影響しない方法をご紹介いたします。

やり方は簡単なので、電気窯や他の窯でもできるのですが・・・「楽窯」を使うと、ものの1時間で完了しますので、今回は「楽窯を使い、低温で溶ける透明釉」を見込みにだけ施釉し水漏れを修正する方法をとりました。

 

信楽の土を使い穴窯焼成したマグカップは、「緋色」や「石ハゼ」が出て美しい仕上がりになるのですが・・・どうしても水の透過率が高く、「水漏れ」の判定が出てしまう場合も少なくありません。

そこで見込みに釉薬を付けて再焼成して治したい願望が出てくるのですが・・・カップの外観の仕上がりには影響を出さない方法で焼きたくなりますね。要するに、なるべく低温で焼成したくなるわけです(笑)。

 

「楽焼」で使う「楽透明釉」は、融解温度が800℃前後に調整されています(市販品の場合)。このくらいの温度ですと素焼きと同じなので、外観の仕上がりにほとんど影響が出ません。よって穴窯の美しい仕上げはほぼそのままキープして、水漏れだけ治す試みになります。

 

写真は、【やまざ器】の楽窯を上から覗いた煙突部分です。見込みに「楽透明釉」を塗ったカップが見えますが、温度がまだ700℃なので、白く乾いて見えますね。

この後、窯内の温度が750℃になるとテカテカと光り出します。800℃でカップの底のかなりの釉は溶けていますが、もう少し粘って900℃で引き出しました(その後水冷却)。

炭に着火してから時間にして55分だったので、非常に効率的ですね。電気窯の素焼きモードでこれをやっても2日間かかるので、超スピード修正です。

 

再焼成結果は、外観の変化はほとんどわからないくらいで、水漏れはなくなりました。

「楽透明釉」を薄く溶いて良く素地に染み込ませるように施釉すると、自然な感じで仕上がります。

ではでは ご確認ありがとうございました。