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楽窯拡張で獅子像を焼く/埼玉で陶芸

2019/08/26
楽窯拡張で獅子像を焼く

先日素焼きまでたどり着いた(素焼きは電気窯で実施)「獅子像」ですが、いよいよ本焼きを実施すべく「楽窯の拡張」を行いました。「やまざ器」の楽窯は、茶碗を焼く大きさに特化していますので・・・獅子像が物理的に入らないので、収まる大きさに変更しています(写真の様子)。

楽焼は、京都の楽家の窯を含めて、一品一品手焼きによって焼いていく少量生産窯なのです。大量生産を前提にした大型の登り窯などと比較すると極端に大きさは違いますね。 ですが、小さいと言うことは利点もありまして、修理とか改修がすごくやり易いことですね。

今回の場合は、拡張と言いましても、断熱耐火レンガを積み直すだけなので、時間もさほど掛からず楽しい作業になります。

 

窯の構造を簡単にご説明すると、獅子像が乗っている板が、燃焼室と作品を入れる部屋を分ける棚板になります。最初に燃焼室に炭を詰め込みます。燃焼室は手前側に通路を設け、ガスのガーナーが入るスペースがあります。 通常、炭を着火するのに多少の慣れや時間が必要ですが、ガスバーナーを使っての着火は、いとも簡単で、作業全体を非常に効率よく進めるのに不可欠ですね。またこのガスバーナーの通路より空気をコンプレッサーで送り込むことにより、焼成温度のコントロールを行う構造です。

 

棚板の上には、必要によりサヤを置いて焼成環境を整えたりします。また棚板上にも炭を配置し、還元炎のコントロールや炭の自然釉を期待して置く場合もあります。

いずれにしましても、小規模な窯になりますので、不具合があれば対応しながら進めていき、窯の癖や特性を理解しながら焼き物作りを行うことになります。

 

獅子像は、当然電気窯でも焼くことができますが・・・やはり楽窯を使って、酸化炎と還元炎の中間的な焼き方で焼きたいと思っていたのです。 本家本元の長次郎の獅子像は、よく観察すると赤土をベースとして緑色や赤や茶色の発色があるのですね・・・これって多分推測するに・・・釉薬として緑釉を使っていた気がします。要するに銅を発色剤として使っていたと思われますね。 酸化部分は緑になって、還元部分は赤や赤茶色になりますので、炎の安定しない窯で焼くと窯変が出てくるのでしょう。

 

さてさて焼成結果はどうなるのか?わかりませんが・・・少しドキドキします。

ご質問やお問い合わせなど、遠慮なくしてくださいませ。ではでは今回もご確認ありがとうございました。