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楽窯で焼く黒楽の表現/同じ茶碗はできない/さいたま市の陶芸・陶芸教室やまざ器

2020/05/18
黒楽の表現

楽窯で焼く黒楽の表現は実に奥深いモノがあります。 黒楽は、元来一碗づつ焼きますので・・・基本的に同じ茶碗はできませんね。 毎回炭の炎の状態が変わりますので、再現性は極めて低く、同じ茶碗ができない反面、毎回違う感動が味わえる焼成でもあります。

 

中でも一番焼成結果への影響力が大きいのは、茶碗を窯から引き出すタイミングです。

やまざ器の楽窯は、一応温度計をつけて温度管理していますが・・・温度計がさす温度は、熱電対が差し込まれている窯の雰囲気温度を指しているだけで、焼成する茶碗表面の温度ではないからですね。 

 

ですので・・・目視による釉の溶け具合を見ながら引き出すタイミングを図るのですが・・・黒楽は、蓋付きのサヤに入れて焼く場合が多いので・・・なかなか目視の確認も完全にはできません。ある程度のねらし時間や炎の雰囲気(色合い)で引き出すタイミングを決定していきます。

 

写真の黒楽は、口縁部はよく溶けて光沢がありますが・・・高台に向かってマットな黒色になっていました。 茶碗をぐるっと一回りさせて確認すると、実にサヤの中でも温度分布に差があることがわかりますし、還元時の酸素量の違いもわかります。

黒一色の黒楽焼成の醍醐味は、この不確実な焼成部分にある気がします。

 

さいたま市のやまざ器では、陶芸体験による楽焼焼成ができますので、ご興味のある方はご連絡くださいませ。 陶芸初心者の方も安全に作業できます。