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楽焼の醍醐味/窯から引き出す瞬間/さいたま市の陶芸・陶芸教室やまざ器

2020/06/16
窯から引き出す

楽焼の醍醐味は、やはり器を窯から引き出す瞬間の臨場感ではないでしょうか? 真っ赤に熱した器を引き出すときの緊張感は、楽焼特有のものだと思います。 通常の窯ですと、1200℃に達した窯の扉を開けて・・・器を取り出すという選択肢そのものがありません(火傷や火災のリスク大)。 その点小さな楽窯は、窯の上部が耐火断熱レンガを置いただけの構造(焼成時、煙突の機能として使う部分)なので、レンガを移動して容易に器を引き出すことができます。 一般的な革製の手袋やマスク、サングラス、手拭い(頭部を覆う布)などがあれば、安心安全に器の引き出し作業をすることができます(子供さんも安全に楽しめます)。

 

写真の器は、黒楽茶碗なのですが、部分的に絵柄を入れ、その上に透明釉を掛けて焼成したものです。 ちょうど絵柄の部分が綺麗な模様になって、赤やオレンジ色の色合いと合わせて。なんとも綺麗ですね。 このまま水の中に入れると、黒楽茶碗が完成します。

 

炭火に着火して1時間ほどで、800〜900℃くらいの温度に上がります。 低火度釉(市販されている楽焼専用の釉)を使っている場合、この温度域で焼成が完了します。 黒楽(加茂川石粉)や一般釉を使う焼成の場合、1200℃を超える温度まで昇温させないといけません。 写真の焼成の場合、1230℃程度まで昇温してから引き出しています。

 

釉薬は、適正な温度になると・・・溶けてキラキラと輝き出します。 その時が引き出すタイミングになります。 一応、楽窯には温度計を設置してありますが・・・器近傍の雰囲気温度を測っているに過ぎませんので・・・引き出すタイミングは、目視に勝る判断基準はありませんね。

 

ご一緒に陶芸作品作りを楽しんでいきましょう。 やまざ器@さいたま市浦和でした。