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黒楽茶碗作りは格別/炭火焼成の臨場感を体験/やまざ器

2021/12/16
黒楽を焼く

楽焼の中でもやはり黒楽茶碗作りは格別です。 元来、黒楽は炭火を使って、1点1点焼き上げていく手法で作られます。 そして黒楽茶碗の黒い色を出す加茂川石粉(京都)の融点が1200℃前後なので、かなり楽窯や炭火の焼成条件を整えてあげないと達成できない温度域だからです。

 

お客様が茶碗を引き出している写真の当日は、天候に恵まれ1200℃を難なくクリアすると思われましたが・・・実際は、1160℃程度で温度勾配が寝てしまい・・・極力その温度を引っ張り、ねらし時間を稼ぐ方向での焼成となりました。

 

真っ赤に焼けた茶碗を引き出し、水冷却すると焼成完了です。 出来上がった茶碗は・・・深みのある漆黒の茶碗でした。 大成功です。 おめでとうございます! 

 

さいたま市のやまざ器では、耐火断熱レンガを積み上げたシンプルな窯作りですが、昔からの「ふいご(空気を窯に送りりこむ装置)」をエアコンプレッサーに置き換え、炭火の炎で焼き上げる楽焼元来の焼成方法で黒楽茶碗作りを行っています。 炭の品質管理や送り込む空気量をコントロールして炭火の寿命時間内(2〜2.5時間程度)で焼き上げます。 

 

楽窯の中のサヤの近傍温度を熱電対で測るようにしていますが、あくまで参考です。 今回のように熱電対の温度は1200℃になりませんでしたが、茶碗に与える熱量が十分にあれば加茂川石粉は溶けてくれます。 楽焼の焼成条件は、毎回同じことはあり得ないので、毎回出来栄えが変わるところも魅力です。