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さいたま市で陶芸【セトモノの街】
2019/04/09
さいたま市緑区で陶芸をしてます【やまざ器】です。最近はあまり使われなくなった言葉かもしれませんが、「セトモノ」って分かりますか? 自分が子供の頃は、「焼き物」を総じて「瀬戸物(セトモノ)」と言っていました。
今回ご紹介するのは、ブログの「窯場巡り」の一コマとして、「セトモノ」の街、愛知県瀬戸市にある「窯垣(かまがき)の小径(こみち)」です。
写真の石垣は、昔撮った写真ですが、よくパンフレットとかに写真が使われている場所で、瀬戸に行ったら訪れる人も多い場所だと思います。
「窯垣の小径」の石垣に埋め込まれているのは、登り窯で焼くときに使う「ツク」とか「エブタ」と言われる大量の窯道具です。要するに窯の中に棚を作って焼成しますが、その時の支柱と棚ですね。
「ツク」や「エブタ」は、消耗品なので膨大な数の窯道具が石垣の材料として再利用されています。
「窯垣の小径」は観光名所として綺麗に整備されていますが、瀬戸はその他の場所でも、いたるところでこのような景観を楽しむことができます。
最近、瀬戸市は立派な街として整備され、遊歩道や大きなミュージアムがありますので、焼き物の歴史を勉強するにはもってこいの場所ですね。
日本人は焼き物に関して特に親しみを感じる国民だと思いますが、「セトモノ」の瀬戸を訪れると一層愛着が湧いてくるような気がします。
この界隈は、隣に美濃焼もありますので、日本の焼き物の一大拠点となっています。
ぜひ「窯場巡り」をお薦めします。