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【第72回創造展】陶芸作品を鑑賞する

2019/05/22
第72回創造展

本日は、上野の東京都美術館で開催されている「第72回創造展」におじゃまいたしました。会期が5月21日〜5月27日なので、ご都合が会う人は鑑賞されると良いと思います。 創造展は、洋画、日本画、染織画、彫刻、陶芸の5部門で構成されています。美術館の2Fに場所がセットされていて、入り口を入ると、絵画関係から順番に鑑賞できる並びになっていて、陶芸作品は、一番最後に鑑賞できる段取りになっています。

 

陶芸関係の第一印象といたしましては、非常に力作が多かった気がします。

知人の作品が何点かあったので、確認しながら陶芸部門内をぐるぐると何周もしてしまいました(笑)。

展覧会なので、どうしても作品が大きくなる傾向があるのですが、「大きくて豪快」な方向ではなく、

「大きくても繊細」な作品がかなり目につきましたね。

作品に集中して仕上げる作者の思いが伝わってくる作品が多かったです。

 

一方で茶陶部門では、織部や瀬戸黒、黄瀬戸や粉引、窯変や黒楽などなど、「茶碗」がずらっと勢揃いしていました。どれも個性のある表現がされていました。 ただ壺とかオブジェなど大きな作品は特に手で持ってみたいとは、それ程思いませんが・・・

こと茶碗になると、やはり実際に手に取って確認したくなりますね(実際にはできませんが)。

茶碗は不思議なもので、直に手に取って抱えてみると伝わってくるモノがあるのです。

 

昔、京都の楽家の美術館に行った時、楽家代々の茶碗を実際に手に取って鑑賞できるお茶会に参加したことがありました。多分今でもやっていると思いますが、やはり「見るだけ」というのと「実際に手で触れる」というのは、全然意味合いの違うモノだとその時に思いました。

 

ちょっと脱線しましたが、たまには人の作品をじっくりと観るというのも勉強になるものですね。

ありがとうございました。