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埼玉で陶芸のやまざ器:粘土を削る道具
2018/11/16
埼玉で陶芸のやまざ器です。 今回は、写真のように「粘土を削る道具」について、話を進めてみたいと思います。 一般的な器を作る陶芸では、粘土を成型した後に必ず「削りの工程」が入ります。これは、「手びねり」や「ひも作り」、「ロクロ成形」など、成形の手法に関わらず必要になってきます。 器である以上、座りを確保するための「高台」まわりを削る作業や、デザイン性を確保するための削り作業が必要になるからです。 ですからその道具も、様々な形状、大きさのモノが陶芸材料店で売られています。 基本的には、市販されている道具で十分なのですが、作業を進めて行く中で、自分の作陶スタイルや作業のクセ、作ろうとする作品の狙いに合った道具が必要、もしくは欲しくなって来るものです。 また砂の多い粘土を削る場合など道具の寿命も短くなってきます。 やまざ器では、通常、鋼をバーナーであぶって曲げたものや、糸ノコの歯などを曲げて、木の柄に取り付け、ステンレスのワイヤーで固定して使っています。自分の作業のしやすい形状や剛性(たわみ)を出しやすいので重宝しています。切れ味が落ちたら、グラインダーで研げば切れ味は戻りますし、ワイヤーで締め直せば歯の付け替えも簡単です。 これらの道具は、陶芸教室の生徒さんたちにも共用してもらっていて、進化させながら使っています。