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埼玉で陶芸【手ロクロを上手く使う】
2019/03/03
さいたま市緑区の【やまざ器】です。今回は、器を手ロクロで削る場合のちょっとした便利アイテムの紹介です。
必要な量の粘土を手ロクロの上に乗せて、ビニールを被せて器の形に合うように成形します。その上にカップなどの削りの対象となる器を乗せて削って行くだけです。
この方法ですと、口縁部が丸でない形の器や、歪んだ形の器でも自在に芯出しの作業が容易にできます。
粘土にビニールを掛けてあるので、粘土が乾きすぎることがなく、器の種類が変わるたびに、その場で作り直せるので重宝してます。
粘土を削る作業は、高台周りの肉厚を薄く作りたいので、実際に器を手に取り、手の感触で肉厚を確認する作業が出てくるものですが、その度に芯出しの作業をするのも大変です。
この自在の粘土台を使えば、粘土を置いた場所がわかるので、同じ場所に置けば芯出しの状態も良好なまま使えます。必要によりマーキングしておけば、何度でも肉厚を確認しながら削りの作業を進めることができます。
陶芸の教科書的には、湿台(シッタ)と言う素焼きした筒状の台に乗せて、器の高台などを削る要領が説明されてたりしますが、大量の器を機械的に削って行く場合は良好ですが、陶芸教室などのように、一品物の器を削る場合は、手ロクロで粘土台を上手く使った方が、作業がしやすいかもしれませんね。
今回は、手ロクロをベースに「自在湿台(シッタ)」のお話を進めましたが、電動ロクロでも同様に使えます。
ただ、電動ロクロはモーターの力が強いので、グイグイ削れ過ぎてしまいがちです。
手作りの器の良さは、少し不恰好な歪んだ形の良さだったりしますので、同じ作業を進めるにも何種類かの方法を知っていると便利ですね。