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【油滴天目の器焼成に思う】さいたま市やまざ器

2019/05/01
油滴天目茶碗を焼く

焼き上がった油滴文様の器を観ると「油滴天目の器は綺麗だなあ!」と毎回素直に思いますね。 さいたま市で陶芸の製造販売(陶芸教室含む)をしてます「やまざ器」では、お客様のご要望にお応えできるように「油滴天目」の茶碗や酒器、珈琲カップ&ソーサーなどをご要望に沿った形で焼いています。

焼き上がった油滴の器は、周りの景色が反射して映るほどの独特の光沢や輝きがあり、その中に油滴の文様が綺麗に並んで焼きあがるので、抜群の存在感を持っています。

また通常高台周りは、無釉にして土見せ(土の表情を楽しむ場所)にしていますが、ザクザクした白土や赤土なども良い表情を見せてくれますね。

 

写真は、赤土をベースにオーソドックスな広口の茶碗形状で作りました。

やはり油滴の文様を綺麗に見せるには、広い面のある器形状だと綺麗に見えるものですね。

ただし、筒型の湯呑やコーヒーカップのような垂直な面のある器でも油滴の文様は出てくるので大丈夫です。

ちなみに茶碗に映る「オレンジ」の部分は、周りの景色の写り込みで「うこん布」の色です。

鏡のように綺麗な光沢を持っています。

 

【やまざ器】の油滴天目は、電気窯を使い高温で焼成し、冷却時に還元状態にして冷却する「冷却還元」という手法で焼いています。ですので焼き上がりは「磁器」のような仕上がりになり、指で弾くと「キーンキーン」という音を奏でる焼き上がりになります。

 

実際に普段使いの器として使ってみると、油滴天目茶碗は抹茶の緑色と抜群に合いますね。

また焼酎をロックで飲む場合は、氷の合間に油滴の文様が見え隠れする風情を味わえるので、

これまた相性は良さそうです。

珈琲カップとしての使い勝手も悪くないですね。 あまり油滴天目模様のカップを目にすることはないので、

それ自体が新鮮なのですが、高級感のある外観なので気分よくコーヒーを味わうことができます。

一方で、熱い緑茶を飲む湯呑として使う場合、お茶の熱さが磁器のように伝わってくるので、少々気遣いが必要かもしれません。

 

「油滴天目の器」で思い想いの時間を過ごしていただきたいと思っています。

記念日や特別な方へのプレゼントとしても良いかもしれませんね。

ありがとうございました。