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【お世話になった方へ器を贈る】さいたま市

2019/06/15
油滴天目茶碗を送る

お世話になった方へ感謝の意を込めて「油滴天目の茶碗」をプレゼントさせていただきました。 贈り物にも色々な種類がありますが、「焼き物」を贈るという選択肢は良いものですね(笑)。 この方は、ニュージーランド在住のご夫婦なのですが、一時帰国で里帰りされていましたので、久しぶりにお会いしました。 昔、南アルプスを縦走していた時に、偶然テント場で出会って、3泊ほどご一緒に行動した友人で、翌年にニュージーランドのご自宅にご招待いただきトレッキングを楽しみ、大変お世話になったご夫婦です。

 

世の中、人との関わりで物事が動いていきますので、やはり「感謝の気持ち」は大切ですね。

まあ物を贈れば良いと言うことではありませんが・・・やはり「贈る側」も「もらう側」も「ありがとう!」や「感謝」の気持ちがあると良い関係かな? と素直に思います。

 

「焼き物」をプレゼントする場合でも、種類がたくさんありますので、お世話になった方の趣向に合わせて、少しだけ考えて贈るのが良いです。 コーヒー好きにはコーヒーカップを、お酒が好きな方には酒器をみたいに選ぶのですが・・・こと「油滴天目茶碗」となると、かなりの想像力が必要になります(笑)。

何しろ「油滴天目茶碗」はほとんど普段目にすることはありませんし、名前すら知らない場合がほとんでではないでしょうか? 

ただ一見すると、その「特異な存在感」に感動すらしてしまいます。

 

「油滴天目」の文様は、高温で釉薬が溶ける過程でブクブクと酸素を放出し、その泡が冷える時に固まってできた模様であるとされています・・・ですので、模様の中に模様があるような複雑な色合いを持っていて、ドラマチックな現象から生まれる文様なのですね。 釉の厚さや溶け具合により小さな文様から大きな文様までが、びっしりと見込みの中に広がる様は、なんとも「漆黒の小宇宙」のような感覚を持っています。

 

「油滴天目模様」のコーヒーカップや湯呑や皿も作れるのですが、やはり口縁部に広がりのある茶碗や天目形状の器が一番似合うのかもしれませんね。 ではでは 今回も、ありがとうございまいました。