【やまざ器】でも取り扱う備前焼は、強度が高く、保温力にも優れているのが特徴です。その理由は、長い時間1200度以上の高温で焼き締めるからです。そんな備前焼は古い歴史があります。
鎌倉時代には壷・甕などが多く作られ、この頃から備前焼特有の茶褐色の陶器が焼かれるようになりました。江戸時代には徳利などの実用品を中心に生産していましたが、伊万里焼や九谷焼など磁器の人気に押され、明治から昭和初期は苦しい時期もありました。
昭和に入ると、後の人間国宝で陶芸家の金重陶陽の尽力により、現在の繁栄に導くきっかけを作ります。また、この頃から海外でも備前焼の人気が高まり、近年は国内外問わず高く評価される焼き物となりました。