楽焼と言えば、厚みのある、丸い形の楽茶碗を思い浮かべる方が多いでしょう。茶器としてだけでなく、楽焼には様々な魅力があります。楽焼の特徴は、手でこねて形を作ることと、高温で焼いて一気に冷やす独特の製法にあります。
陶芸と言えば、ろくろを回すイメージが一般的でしょう。ろくろを使用すれば、滑らかで均一な表面に仕上げることができます。しかし、楽焼はろくろを使わず手でこねて成形し、ヘラで削って形を整えていきます。
形を整えた後に乾燥させ、短時間高温で焼成します。このため、楽焼に使う土は火に強いものでなければなりません。その後、温度が下がるのを待たずに窯から出し、水につけてすぐに冷やします。そのため、水につけて急冷しても割れない強さが求められます。
こうして作り上げられる楽焼には、ほかの焼き物にはない独特の優しい味わい、温もりがあります。近年は、手でこねて低温焼成した器も楽焼と呼びます。ろくろを使わずに作れるため、初めての方でも気軽に楽しむことができます。【やまざ器】では、少人数制で楽焼を含む陶芸が楽しめる陶芸教室・陶芸体験を行っています。楽焼の魅力を知りたい方はぜひご参加ください。